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最終運行日を迎え、大阪梅田駅から出発する阪神電鉄の青胴車「5001形」=2025年2月10日午前11時22分、大阪市北区、筋野健太撮影
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 クリーム色と青色の車体で、「青胴(あおどう)車」と呼ばれた阪神電鉄の「5001形」が10日、運行を終えた。大阪梅田駅では、多くのファンが引退を惜しんだ。

 同社の駅間は平均距離が約1キロと短く、普通列車にも優れた加減速が求められる。5001形はその性能から、「ジェット・カー」と呼ばれた。

 初代5001形は、1958年に製造開始。冷房装置付きの2代目は77年に開発され、32両が導入された。近年は老朽化で新型車両と置き換えが進み、1編成4両が残っていた。

 車掌として乗務歴がある同社広報の飯塚研一さんは、「二度の阪神日本一、阪神・淡路大震災を経験した貴重な車両。引退するが、みなさんの心の中で、ずっと走り続けてほしい」と話した。

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